友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。-レビュー-

ライトノベルレビュー

真代屋 秀晃作 イラスト みすみ

作品紹介

恋愛も友情も、その純粋さがすべてを壊していった。秘密の恋の物語、完結。

https://dengekibunko.jp/product/tomodachinoushirode/322209000253.html

大きな枠として「グループ内恋愛」がテーマとなっています。

なので、ドロドロの人間関係、友情と恋愛の間を葛藤、友達に隠れて恋愛をする背徳感を取り扱っています。

こんな方におすすめ!!

『不純愛』、『背徳感』 

という言葉に少しでも引っかかったライトノベルが好きな方その時点でこの作品はおすすめです。

不純愛や背徳的な状況になるにあたり、主人公がその悪徳に目を背くことで罪悪感を感じずに話が続く事が多いです。

こちらの作品の主人公はその悪徳に対して非常に葛藤してます。その過程が描かれているため、不純愛の主人公だが、感情移入しやすくなっています。

友情と恋愛を天秤にかけた時に話がどう進むのか気になっていたらあっという間にシリーズ読み切ってしまいますよ。

レビュー

消費カロリー:重め
グループ内で付き合っていることを偽り、友達グループでいるために、色々な嘘をつき続ける辛さ、それを続ける苦しさが読者にもひしひしと伝わってきます。その葛藤がいいんですけどね

読みどころ:みんな私欲があって策を講じているドロドロ感に読み応えを感じます。

こちらの作品の主人公は「古賀純也」なんですけど、友達視線で語られるパートが多く、それぞれが誰に対して恋愛感情を持っているか、それを成し遂げるためにどのような行動をするのか把握できます。

その一つとしてヒロインの一人の朝霧火乃子は主人公と付き合うためにもう一人のヒロイン成嶋夜留が障害となります。それを排除するため、成嶋夜留に好意を抱いている主人公の友達を焚き付けてその二人をくっつけようとします。

次にこんな作品はいかがでしょうか?

わたし、二番目の彼女でいいから。

作品紹介

俺たちは「二番目」同士で付き合っている――危険な三角関係の行方は?

https://dengekibunko.jp/product/nibanmenokanojo/322009000012.html

ラノベ界隈では純愛作品が多い中、純愛の流れに逆行する不純愛系ラブコメ!

最近になって他の『不純愛』系作品が出てきているが、その中でもだいぶ早い時期に出ていると思う。

主人公は、一番同士でカップルが成立するのは難しいと達観した考え方を持っている。

そのため、二番目に好きなヒロインと付き合いつつ、一番目のヒロインと仲良くなるため行動する。

保険を掛けつつ突き進む恋愛はどうなるのか!ってな感じ

カノジョの妹とキスをした。

彼女がいるのに上手くいかない。
そんな落ち込んでいる主人公を受け入れる彼女と同じ顔で魅力的な性格の妹に溺れる背徳感が味わえます。

結果的にですが、付き合っている彼女がいるのに、その双子の妹と同居します。

肩書きからだけだとなかなかサイコパス味高い設定です。

それだけを見ると主人公ただのクズじゃん。ってなるのですが、付き合っている彼女は潔癖で男女関係は進まない。劇団員を目指していて忙しく、主人公との予定は二の次。

そんな中で、見た目そっくり、主人公と恋愛観の合う双子の妹が側にいて慰めてくれるわけです。

妹がたっぷり甘えさせてくれます。

チラシの裏(個人的感想ネタバレあり)

ライトノベルでいいのってレベルでドロついていて最高ですね!

火乃子ちゃんが一番策士なんだよな…。ある意味一番女子していた感が強いね。

夜留と純也が付き合っているのを察しつつ、切り崩すために新太郎を夜留にくっつけようとするあたり鬼畜。

みんなが私欲を優先しつつ友達の体裁を保つために嘘をつき続ける構図が非常に歪で読み応えがあったね。

コメント

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